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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

きらくばなし「7号」==外国人の宿泊==

▼当旅館には外国人旅行者が時々宿泊する。一番多いのは香港から、次いで台湾からである。話し声が聞こえなければ他のお客様には外国人と気が付かない。顔立ちがアジア系だからである。香港、シンガポールからのお客様は英語を話す。台湾人の年配者はきれいな日本語を話す。若者は英語と漢字の筆談でコミュニケーションをとる。

▼初めの頃、外国人客が風呂から上がった直後の貸切風呂脱衣室の床がいつもグショぬれになっていたが原因が判らなかった。そのうち大浴場で地元のお客様が「外国人客はバスタオルを巻いて入っているよ」と教えてくれた。外人客はテレビで日本の温泉入浴シーンを見て風呂にはバスタオルを巻いて入るものだと思っていたのである。バスタオル巻き入浴禁止のポスターを作ったらその後は床が濡れなくなった。

▼当旅館は食堂ホール係りを学生バイトが担当している。当初彼らは外国人客が来るたびに私たちを呼んで対応していたが、私の「でたらめ英語」がお客様に結構通じるので、見よう見まねで真似をして接客を覚えた。そして、自分の会話が異国人に通じることに喜び
を覚え始めた。

▼日本社会では外国人が居ないので外国人は日本語が話せないと錯覚する事が良くある。先週、小学生の子供を連れた母子が3泊した。片言の日本語を話す。せっかく先方が「ナマビール、ヒトツ」
と言っているのに外国人馴れしていない当館の学生バイトはフロントに「生ビールは英語でなんて言うんですか?」などと聞きに来て「ハイ、ドラフトビール、ワン」なんて答えてしまうからおかしい。こんな時は積極的に話しかけてあげると喜ぶ。相手は日本語の勉強になるからである。
女子大浴場

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