本年街『街こおりやま』に連載する事となった。そのだい1回目をアップする。
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初めの原稿が上がって身内に読んでもらった。締め切りが迫ってい
るのに「こんなのダメ。ボツ」と応援団は厳しい。読者に初回を読
んでもらえなければ後は全部ダメだからである。
温泉旅館と言えば風呂。風呂といえば覗き。のぞきといえば「出歯亀」、英語でPeeping Tom となる。お風呂が売りの温泉旅館ではこの
手の話題に事欠かない。予定変更、初回はそれで行くか!
当旅館には4階に展望貸切風呂がある。展望風呂は遠くの山が見える。山の中の一軒家では無いので磐越西線をはさんで百メートルほど先の昔の49号国道まで見える。と言う事はそちらからこちらも見えると言う理屈だが・・。
そんな事を気にしてインターネットへ苦情の書込みがあった。『外から見えるからもっと目隠しをして欲しい』と言うのである。それでは外が見えなくなってしまう。外から確かに見えますよ。見えても誰だかわからないし、車を運転しながら見たりしないし、どこが風呂かも分からない。それが嫌なら、内風呂に入ったらよいじゃん。あなたが思うほどあなたの事なんて外の人は見ていませんよ。
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