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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

きらくばなし「14号」==迷い犬が来た旅館==

▼正月元旦の朝食の仕度をしているところにひょこり、赤茶色の犬が舞い込んできた。「入るな」の声で出て行った。

▼二日後にその犬は磐梯熱海駅で有り合わせの荷造り紐で繋がれていた。駅長の説明では『線路に入って危険なので明日保健所に来て頂きます』との事だった。保健所に行きすぐ屠殺ではしのびなく、預かって帰り夕食を食べさせて逃がす事を2日ほどやった。その後毎朝きらくやに戻って来るようになった。首輪も付けているし聞き分けもある、誰かが飼っていた迷い犬だと判断して飼い主が来るまでしばらく預かる事にした。

▼欲求不満にさせてはいけないと翌日から早起きをして毎朝一緒に散歩が始まった。食べ物はお客さまの残飯を喜んで食べる。散歩をさせる私を一番大好きで早朝見かけるとウサギのように飛び上がり喜びを表現する。散歩相手の私が目の前を通ると散歩をせがんで吠えるので、いちいち「散歩はしないよ」と声を掛けなければならない。

▼名前を「ムサシ」と付けて玄関先に繋いでおいた。玄関先に居ると目に付くのか犬好きのお客様がリード(紐)やドッグフードを持ってきて下さった。犬小屋も2つ届いた。人を見ると誰にでもシッポを振りとても愛想が良い。番犬にはなれないがすっかりきらくやのアイドルである。
ムサシと犬小屋
▼「うちの犬かも知れない」と4人ほど尋ねて来たが皆違っていた。50日一緒にいて情が移り本当の飼い主は尋ねて来ないで欲しいと思い始めている。

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