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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

街こおりやま平成20年7月号その1

●屋久島平内海中温泉に行き、高校生の頃、よく行った安達太良山くろがね小屋を想いだした。安達太良山鉄山直下に岳温泉は自然湧出35度〜85度の15本の源泉をたばねる。栗の木をくり貫いた湯樋を通して8km下り、岳温泉に引湯する。源泉約三百mでくろがね小屋の脇を湯樋が通る。分岐して温泉を小屋の浴槽に流し込む。これが山男のなかでは有名な「くろがね温泉」である。春先は窓際まで積雪がある。風呂が熱い時はふるえながらフリチンで風呂の外に出て、スコップで雪をどんどん浴槽に入れる。そして雪でぬるくした浴槽に冷え切った体をドボンとつける。
安達太良山・くろがね小屋
写真は新緑のくろがね小屋
●大学生の頃、北海道知床半島羅臼岳に登った。北から南に半島を横切る羅臼平辺りに間欠泉が有った。露天風呂に入り間欠泉の吹き上がりを待つ。30分に一度の吹き上がりで50mほど離れた天然露天湯壺に熱い湯が流れ込み体を温め、風呂を出る。もう40年以上も昔の記憶なのでガイドブックを確認したが残念ながら記述は無かった。その代わり知床周辺無料の露天風呂の紹介がわんさと載っていた。

●福島山形の県境の吾妻山系の滑川温泉、大平温泉、姥湯温泉などは山登りの行き帰りに立寄った。いずれも電気が来ない秘境にあり冬季は休業する温泉である。自然に湧き出て手を加えていない。濃い温泉が味わえる。

●百年前の温泉場を想像するに電気が無いから温泉は自然に湧き出ていた。そこに共同浴場を建て、周りを取囲む旅籠(はたご)に宿泊して入浴にかよった。それが湯治の始まりだった。(昔の岳温泉も現在の源泉の近くにあった)

●なのに人間の欲望は果てし無く共同浴場から各やどに温泉を引くようになる。これを内湯旅館と言った。共同浴場に入りに行く(浴室を持たない)旅籠に対し、宿の中に風呂がある旅館を内湯旅館と言って区別したのである。 続く↓

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