【さようなら、ムサシ】
●毎日、犬小屋があったあたりを通るだけでジュワーと涙が出てきてしまう。
●七月27日の朝、中年男性のお客様が親指の付け根を押さえ飛び込んで来た。ムサシに咬まれたと言う。その五分ほど前、私はムサシとの散歩を終え、『可愛いですねぇ』と話をしていた人である。私が居なくなった後で手を出したらしい。『手を出さないで下さい。咬みます』の張り紙を読んだのだろう。『悪いのは私ですから』としきりに言う、しかし、傷口はぱっくり開いており、とても素人療法では対応不可と判断、当番医の●七月27日の朝居る熱海病院に行って頂いた。
●飼い始めのころ、ムサシは野良犬の習性かあり、餌をあげに行った従業員などもよく軽く咬まれた。従って貼り紙をして注意をうながしておいたのだったが。
●この1月から朝5時〜7時の1時間を私はランニングを兼ねてムサシの散歩の時間に充てた。熱海と安子ヶ島の中間の横川の田んぼ道は田園の観察も兼ね楽しい7ヶ月だった。春先は切り株の乾いた田が掘り起こされ、連休明けには水を張り、整列され苗が植えられ、そして今は60cm程に伸び緑一面である。太い玉川用水から堰で水が分水され、さらに田の側を細く流れ、個々の田に流れ込む水の動きも見てて楽しく、そこにはいつもいっしょにムサシが居た。
●散歩中、突然ワサワサと堂々巡りを始める。もよおしてくるのである。可愛いポーズを取り、朝のおツトメ終了。そしてたまには私も野原でお付き合い。
●初めは車に乗れなかったが、車に乗せての散歩を繰り返して車に馴れた。やっと動物病院で注射と登録をした。先生の推測では「歯石の付き具合から4才くらいかなぁ」との事だった。