9月27日〜29日は郡山の中心部、八幡様の秋祭りである。
わたしはもともと郡山の住民であった。熱海町で仕事をするようになって38年、初めてお祭りの旗引っ張り出してみた。
こんな事をしたのは年齢とともに自分のルーツに回帰したくなってきたからなのかなぁ。
郡山市内に住んでいたころ、お神輿が来る日は近所の砂場から砂を持って来て祖母の指導で我家の前に一辺30cm角の正方形の砂の塚を3つ盛った。そしてござを敷いて神輿を待った。やがて総勢75人ほど人手に担がれた神輿3台がやってきて目印の砂の前に止まる。神主様が人力車から降りて来くる。我家は祖父を中心にこうべを垂れてお払いを受けたのである。
砂の塚は担ぎ手に踏みつけられグジャグジャにこわれた。今から55年も前、車もろくに走っていなかった頃の話である。