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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

ガソリン代を高くせよ!車の値段を高くせよ!

街こおりやま。平成20年10月号

●中国ロシアなどの高度成長から石油の供給不足を招き、更に投機の資金も流れ込み原油価格がぐんぐん値上がりした。7年前20ドルだった原油は140ドルと4倍にまでなった。この夏の帰省の移動は車から列車にだいぶ移ったようである。あぁガソリン代が高くなると人は車に乗らなくなるんだ。ならば車が要らない世の中になればよいのにと思った。

●車は非常に便利である。運転出来る人は思いついた時自由にどこへも行ける。人は車と言う自由な移動手段を手に入れた時から時刻表にしばられるバス電車などの公共輸送機関を疲弊させた。これが交通弱者を苦しめるのである。車に乗せてくれる家族がいれば救われるが、一人暮らしは買い物も病院通いも高いタクシーの世話になるか行かないで我慢するかとなる。私の住む熱海近くにはこのような人がたくさんいる。

●地球温暖化防止を意識するヨーロッパの各国はいち早くこの交通弱者の救済に目を向け政治主導で是正を進めている。たとえばフランスでは交通権=交通機関を使って自由に移動できる権利を国民に保障している。憲法にも書いてある。交通機関は赤字だから廃止(倒産)するといった、どこかの国のような発想は無い。電気、ガス水道と同じなのである。

●そのユーロ圏で現在積極的に導入しているのがLRT(ライトレール・トランジット)である。乗り物自体は路面電車だが多くの利用しやすさを兼ね備える。低床電車はバリアフリーを意識し車椅子でもスムーズにのれる。走行エリアにマイカーは入れない場所も作り優位性を確保する。運賃も安い。自転車を持込めるタイプもある。

●車とガソリンにもっともっと多く税金を掛け、そこから上がった財源を積極的にバス電車の補助金にする。そうすると、バス電車はよみがえる。年配者は家族の世話にならず、買物に医者通いに行ける。そして、健康な老後を過ごす。医療費も下がり、結局はバス電車につぎこんだ、税金も医療費の減額から取り戻せる。もともとマイカーとガソリンに頼らない国づくりを目指せばよいのである。脱石油社会はもともと地球温暖化防止の目標ではないのか?

●急激に進む高齢化、自動車社会の行く先は想像するだけでもゾッとする。15年後、私は米寿を迎える。マイカーしか移動手段を持たない高齢ドライバーのため交通事故を起こすまで車の運転をやめない。加齢による運動神経の低下とともに、運転の能力も低下するはずだが身体機能の衰えを自覚出来ず事故になる。

●事故を起こして人生とおさらばならまだ幸せだが、生き残ってもみじめである。隣近所は老人世帯、今以上にバスも電車も無くどこに行くのも徒歩かタクシーか又は外出をあきらめ家に引きこもる。こんな老人だらけの日本。

●自分の老後がそんな社会になってほしくなく、こんな理屈を書いてみた。

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