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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

本物の音楽都市を目指して

街こおりやま平成21年2月号

●一月6日の街こおりやま新年会ではもる・かい指導者今泉一八さんが街こおりやま大賞を受賞した。ご同慶の至りである。授賞後今泉氏のスピーチがあり、その後、はもる・かいのメンバーによる合唱の発表が有った。私はそのコーラスを聴くために一番前に陣取った。なのに、前方で真剣に聞きたい人をよそに後方は騒がしい。

●1曲終ってたまりかねて出しゃばりヒデオは指揮者今泉氏に「静かになるの待ちましょう」と言いに行った。しかし、日頃からその様な市民の前での演奏に慣れている一八氏は「宴会で酒が入ると駄目なんです」と諦め気味だった。

●昭和33年郡山市民会館が完成、その稼動向上の為労音発足。当時30代の専務理事今泉正顕マジックに踊らされ私も含め四千人もの俄か音楽ファンが生まれ、朝日新聞は「東北のウィーン」とはやし立てた。

●あれから50年、わたしはそれを良しと受け止め音楽鑑賞が趣味と定着した。しかしあの頃のあの熱気あの私同様のあの人達はどこに行ってしまったのだろう。

●そして私の音楽会鑑賞歴で初めての出来事が昨年暮れに起こった。高校管弦学部をバックにバイオリン協奏曲を演奏中の有名客演奏者が客席の行動が目障りに成ったらしく、途中で音楽を止めて舞台裏に引っ込んだ。その後はどうなるのかをその場の全員が固唾を呑み待つ。高校生オケメンバーの可愛そうな事といったらありゃしない。

●そして30分程の遅れで初めから再開した。そして無事終了。KYなアホが「ブラボー!」なんて言ったが会場は何となくヒヤッとして異様だった。

●大体アマ団体の音楽会は出演者の家族友人など音楽鑑賞と無縁の聴衆が多い、そして真面目な鑑賞者をよそにわが子、我が孫に焦点を合わせ、その活躍を写真(ビデオ)に取りまくる。許可を受けた者以外これは止めて欲しい。

●「良き音楽会は演奏者と聴衆とが作るもの」これは私の持論。なので演奏団体には注文がある。
1、これから臨む音楽会は楽友協会でのウィーンフィルと変わり無いんだと言う気概、自覚を持つべし、それが証拠に正装でステージに上がるでは無いか。
2、来て頂く人に「学芸会で無いんだから音楽会らしく振舞って頂戴ね」と必ず付加えて欲しい。
3、文化センターと協力し聴衆に一定の音楽鑑賞マナーを徹底教育して欲しい。
4、自分自身もたまに演奏者から観客として音楽会を作り上げる側に参加してもらいたい

●多くの高校野球ファンが母校の応援しか行かない中(私もその一人)、バックネット裏からつぶさに目を凝らしメモを取り各高校の選手をあれこれ批判をしプレーに野次を飛ばしたり褒めたりする高校野球評論家が結構いる。同様に望まれるのが純粋なアマ音楽鑑賞者の増加である。

●確かに郡山二中、安積黎明高校の合唱コンクールでの活躍は目覚しいし喜ばしい。しかしこれだけが郡山が真の意味での音楽都市を図る物差しでは無いはずである。健全な音楽愛好者が沢山存在し、その中から郡山の音楽が生まれ第二、第三の斎藤和志(フルート)加藤菜々子(バイオリン)の様な逸材が生まれ、彼らを理解し支える音楽愛好家が増加してこそ本当の音楽都市宣言が出来るのでは無いかと思う。

●又、不評の小理屈こいちゃた。

きらくや

コメント一覧

  1. バリトン

    2009年2月7日

    お説読ませていただきました。
    その通りだと思います。
    文化創造とは聴衆と演者が共に創るものだと私も思っております。
    確かに、コンクール上位の音楽は豊かです。
    でも、そうではない音楽の良さと言うか、情熱ある音楽を創っていきたいと思っています。
    私も、微力ながら頑張っていきたいと思っております。

  2. Deochan

    2009年2月8日

    ハイ、コンクールだけでは無いのです。かつての安積女子高のコンサートの作りも《私たちの音楽はコンクールだけでは無い》と思わせて頂きました

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