▼そんなこと知っていると言われたくないので断って置くがこの葉書は主として県外居住同期生に向け書いている。
▼原正夫二回目の市長選。今回は相手の動向が読めない、かつての支持者が敵方に回るなど一番やりにくい選挙だったのでは無いだろうか。
▼さらに選挙だけに集中できる議員時代と違い、市長職をこなしながらの運動であったからなおさらだった。
▼原自身もよく言っていたが議員時代は選挙民からの要請を受けるとそれを担当部署に受け渡すと終わりだった。しかし、首長への要請は受け止めた後、案件により受け渡す先がない。自分が判断して実行するそこに議員時代とは大きな違いが有るのである。
▼こうして四月十二日夜選挙の結果が出た。原正夫72235。品川万里61401。これを多くの郡山市民はどう受け止めるだろうか。4年前の新人同士の激突とは違いこちらは二期目である。地方首長には総理大臣のように世論調査が無い現在、票の結果が有権者の評価であり支持率である。当選はしたものの見知らぬ人に半数近くを取られた事は支持、不支持は拮抗していたと出た。橋下大阪府知事、石原東京都知事のようなキャラは出せないし彼に何を望めば良いんだろう。
▼彼がかつて政治の師と仰いだあの人は裸の王様になって失脚してしまった。今回原を支えたわれわれ同級生には同じく裸の王様にしないよう努力する義務がある。
▼旧聞であるが。昨年秋にうすいデパートで「京都仏教会大墨蹟展」が開催された。京都の寺院の大僧正の書の展覧会である。私などは学がなくチンぷんカンぷんであるがそんな中今泉正顕元桑野会長はひとつの書に目をつけた。「天にありては星、地にありては花、人にありては愛、これ世に美しきもの最(さい)たらず哉」。これは安積中学に学んだ高山樗牛の言葉である。これを揮毫したのは聖護院門跡の宮城泰年管長である。これに目をとめた今泉元会長は購入して安積歴史博物館に寄贈しようと申し出た。それを聞いた宮城管長は自ら寄贈を申し出、帰ってから新たに書き直し、年が明けて送ってきた。正月すぎ、安積高校校長室で送呈式を行い、その後表装をほどこして現在は安積歴史博物館の高山樗牛のコーナーに展示してある。
▼電子メールアドレスの持ち主には情報を送付したが、安積高校玄関前七五期還暦記念しだれ桜は今満開である。他の情報も有りアドレス教えて下さい。
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