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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

街こおりやま平成21年7月号

みんなの安積歴史博物館へ2

●前号で私が安積歴史博物館のことを書いたのはあまりにもこの建物が不遇をかこっているからである。

●この建造物を国宝・国指定重要文化財(建造物)の観点から多少詳しく紹介する。正式名称は旧福島県尋常中学校本館、福島県内には国宝は白水阿弥陀堂一件のみ。重要文化財は31件ある。建造時代が明治以降に有るものは旧伊達郡役所、天鏡閣、当館など5件。

●強調して置きたいが郡山市内の国指定重要文化財(建造物)は当館ただ一件のみ。郡山公会堂は国指定登録有形文化財だし、開成館は県・指定重要文化財なので有る。

●お見えになったお客様はこの120年が経過した木造建築を高く評価して下さる。なのにあまりにも来館者が少ない。ほとんどが観光や冠婚葬祭で来郡される県外旅行者であった。市内来館者は転勤などの新郡山市民が主で有った。だからこの建築物の価値が広く郡山市民に理解を得られていない。したがって浄財も集まらずそう遠くない将来、運営保存に行き詰まり、朽ち果てる不安を強く感じている。

●本来は財団の運営は多くの安積中・高の先輩たちが残した基金の利息が原資であった。しかし不況による雀の涙ほどの金利で運営が苦しい。幸い利用者は増加に転じた。しかし、建物外壁の塗装は約6千万円掛かり、しかもこれを十年ごとに繰返さねばならないのだ。

●原点に返って運営を考える時、この建造物の魅力を知って頂き、たくさん来館利用して頂き入館料収入を上げるのが当たり前である。ところが残念な事に多くのお客様は一度来るとおしまいであった。

●思いついたのは当館のの講堂を小音楽会、講演会のホールとしての利用である。一昨年9月には朝河貫一博士顕彰協会のシンポジウムでは講堂に五百人を集めた。しかしその時は駐車場、トイレの不足で頭を痛めた。

●次のアイデアは教室を絵画のキャラリーとして活用する事で有った。これなら一度に多数来ることも無く、駐車場、トイレにも困らない。そこで今年度の事業運営計画に「2教室ほど企画展示ギャラリーへの模様替え」を盛り込んだ。

●皮切りに安積高校卒業OB美術家に実行委員会を組織し美術展を開催して頂く。本年は安積高校創立125周年である。8月 28日29日の紫旗祭(学校祭)。そして9月11日が創立記念日である。その期間に日程を合わせて頂くことにした。

●その後ギャラリーを市内の美術愛好者に貸し出す。こうすれば多くの市民が出展者の作品を鑑賞すると共に安積歴史博物館に足を向けて下さるはずである。

●ギャラリー開設の入館料収入増は微々たるものだろう。しかし、今まで訪問が無かった郡山市民が足を向けて下さる事は安積歴史博物館の再評価の為にも大きな意義がある。まずは8月末からの美術展に是非安積歴史博物館にお見え下さい。(続く)

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