お電話でのお問い合わせ(8:30~21:30) TEL:024-984-2130

「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

音楽都市らしい聴衆を育てよう

2011年2月に街こおりやまに載せようとして没にした文章。本日多少修正アップ

●先月号の拙文「無料コンサートは良くない。音楽は只で聞くものでは無い」の反響は大きかった。音楽会を開催するにはトレーナーや賛助出演等に出費がかさむのを尻目に市が無料の音楽会をされたらたまらないとも言われた。

●郡山は合唱も管弦楽も盛んである。なのにそれらを聴きにいく人が明らかに育っていない。プロ野球だけでなく高校野球にも沢山の観衆が居るのだから、アマチュア音楽の鑑賞者も増えてこそ楽都郡山なのになぁ。その好例として磐城高校吹奏楽部は毎年の定期演奏会は二日にわたる。

●二年前、某高校管弦学部演奏会に有名バイオリニストが招待された。演奏の途中で観客の一人の写真撮影が気になったとかで演奏を二度中断し楽屋に引っ込んでしまった。その中断の時間、気まずい時間が流れ、出演生徒が可愛そうだった。結局時間を置いて初めから演奏しなおしたが思い出すだけでゾッとする音楽会であった。

●昨年暮れ、郡山音楽連盟の主催の音楽会のメイン・プログラムでモーツアルトの鎮魂ミサ曲だった。演奏者たちは大満足楽しかったようであった。しかしその参加者の一人から前の方の観客にはステージに指差し有り、無遠慮の写真撮影有り、高いびき有りととても音楽鑑賞の態度でなかったと聞いた。

●郡山市主催のトップコンサート等は合唱コンクール優秀校が出演する。多くの観客は我が友、我が子、我が孫の活躍を見に行く。それは明らかに学芸会的である。そこには音楽を鑑賞する態度は存在しない。少数の純粋な音楽愛好家はそのような音楽会に何度失望させられている事か!だから本来的音楽鑑賞者の為にもしっかりお金頂いてほしい。

●音楽会来訪者が家族の活躍を見に来る事は悪い事ではない。せっかくだから音楽を聞くマナーを身に付けて立派な音楽鑑賞家に成長してもらいたい。

●最低限のマナーである、開演前に席に着く。演奏中には移動しない、楽章の合間もダメ。演奏に間に合わなかったら休憩まで外で待つ。アンコールを終えてもステージから奏者が引きあげるまで席を立たない。これらは口をすっぱく郡山文化センターでは啓発活動をしたらどうだろう。

●素晴らしい音楽会とは演奏者たちと聴衆が一体となって音楽会の開演から終演まで盛り上げる共同作業なのだ。良い聴衆が居る事で出演する団体も郡山で演奏する事を好み、さらに良い団体が郡山で演奏をしたがる。今はまさにその歯車が逆回転しているようだ。

福島市音楽堂のような立派な音楽ホールは「素晴らしい聴衆」が育ってからでも遅くない。
==
facebookから拾ったコメント。
先日のN響演奏会。楽章の間や、指揮者がタクトを降ろす前に拍手をしたりするおバカさんがいましたからね。『郡山の聴衆が低レベルだから、指揮者が機嫌を損ねて、アンコールがなかったんじゃないか』と、母が申しておりました。

この程度なんです。郡山の聴衆レベルは。

コメントを残す

※メールアドレスは公開されません

TOP