きらくやになってから激闘奮闘1800日

きらくやに生まれ変わって5年。その1です。

第1回、他人とちがう事は良い事だ。

  日本人は単一民族国家に近いので皆が一つの意見にまとまることが多い。 だからついつい自分の考えを持たず、 他人の意見に追従する事で楽をしてしまうことが多い。 それどころか他人と意見が違ったり、するだけで袋叩きにあう。 学校では仲間外れ、いじめにあう。 だいたい素晴らしい個性の筈が「風変わり」とちょっと良くないイメージで捕らえられる。 「赤信号、皆で渡れば怖くない」。 日本人の横並び意識、これが今の日本を不況に陥れている。

  旅館を例に取れば一泊二食付き、どの旅館も同じような食事、 一週間も国内旅行をすると毎日違う料理の筈なのに飽きてくると言う人もいる。 大きさを競う時代は終った。これからはオンリーワンの時代。 他の旅館とどう違うかが勝負である。お客様も用途に応じ使い分けするのである。

バブル崩壊の前の旅館の営業戦略は売上げ至上主義で有った。 1室2人より多人数。個人より団体。泊まるだけでなく宴会。 そして芸者を呼んでくださるお客様。これらのお客様をお泊めする事で売上げは何倍にでも増える。 だからオンシーズンには2人客は泊まれなかった、いや泊めなかったが正解である。 しかしバブルが崩壊し、個人客でも泊めざるを得なくなり現在に至っている。 だが、嫌々個人客を泊めるのと積極的に泊めるのは月とすっぽん。 「きらくや」は喜んで個人客を泊める道を選んだ。