きらくやになってから激闘奮闘1800日

きらくやに生まれ変わって5年。その6です。

第6回、広間を日帰り休憩室に転用。

  一泊朝食旅館に業態を変える時悩んだのが施設をどう変えるかであった。 中でも一番考えたのが広間をどう使うかと言う事だった。 夕食別旅館となるから宴会が無い、宴会が無いから広間がいらないのである。 ならばレストランに転用すれば良いが、レストランに変えるならロビーの場所が最適だし。

  たまたま見学に行った旅館で広間を日帰り客に活用しているのを見て 「これだっ!」と閃いた。 テーブルを並べるくらいで特に改装もしなかった。 他に広間で日帰りを休ませている旅館は無かったので入浴客は結構来た。 しかし他館も日帰り客を取るようになり、 磐梯熱海全体では日帰り客が増えつつも先発の当旅館の日帰り客は減って行った。

  日帰り客は広間を共同で使うのだが個室を希望する人もいる。 当初は当館も宿泊客が少なく日帰り客に対応出来たのだが、 宿泊客が増加し昼時間の部屋貸しは難しくなってきている。 お客様の中には泊まりと日帰りに使う個室は別個にあるもの勘違いされている人が多く 「今日は宿泊客で一杯なのでお請け出来ません」 と答えても「私たちは日帰りの客なので日帰り用の個室は空いて居ませんか」涼しい顔で言う。

  それでも日帰りは収入の大きな柱である。 多くの旅館が日帰り客を夕方で打ち切る。宿泊客の宴会に使うからである。 当旅館の大きな特徴は夜まで休憩室を使う事が出来る事なのだが。 街場の残念ながら夕方来て夜までゆっくりしていく利用をするお客様は殆ど居ない。