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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

街こおりやま平成20年4月号その2

洗面器にうっとりオシッコをするミュウちゃん
oshikkomyu
●翌年、クリーニング店のおばちゃんに青目と金色目の真っ白な美猫を見せられた。こちらの猫好きを知って飼わなければ捨てると脅かされて飼う事にした。「ミルキー」と名付けた。

● お転婆ミルキーはかまって貰いたく初めはペキにちょっかいをだした。すでにおばあさんになっていたペキは隠れる場所を見つけ出しミルキーを相手にしなかった。次に牡猫ミュウをいじ
める事を覚えた。ミュウは要領悪くオタオタ逃げ回るばかり、その様子は子供の頃、近所のU子やY子に泣かされた「弱虫英男」を連想する。(蛇足だが五十数年後の現在、U子は喫茶店のママ。Y子は開業医の妻である)

●我がもの顔に暴れまわり始めたミルキーのせいで居場所が無くなって更に老け込んだペキは静かにあの世に旅たった。そしてその1年後の夏、パフも体重が半分にまでやせこけ16年の生涯を閉じた。二匹とも丁寧に熱海の山中に土葬にして石をのせてある。

●2匹だけになってますますイジメラレッ子のミュウ。そのミュウが朝方私にチュウしに来ない。又、ドジしたかと階下まで慌てて探しに行ったが居ない。鼻が利くママが部屋じゅうをクンクンするとネコションのにおいがする。なんとベッドの隙間に入り込み身動き
取れず垂れ流し状態のミュウを発見した。見つけるのが遅れれば猫ミイラになる所だった。プライドを痛く傷つけたれしばらく私どもの近くに来なかった。

●他の猫たちは家具の谷間約2mを軽々と飛ぶ。なのにのミュウは「せいの!」と覚悟を決めてもなかなか踏み切れない。そんなミュウが一番可愛い。出来そこないの子供ほど可愛いというではないか!
5月号に続く

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