●さらに分別無き温泉旅館経営者は図に乗って儲け主義に走る。温泉の湯量には関係なく、大きい浴場へ、露天風呂へ、貸切風呂、そして風呂付客室と設備が拡張した。温泉が足りなく加水加熱で偽温泉が発覚し、掛け流しか否かの問題に展開した。
●しかし、儲け主義の湯量不足加水と熱泉冷却用加水とは本質が違う。加水だけで良くない温泉決めつける事を私は好まない。水でってはいけないなら、スコップで雪を入れては駄目、潮が満ちて湯壺と海とが一体になったら温泉で無いことになってしまう。雪を入れようが海水が流れ込もうが立派な温泉なのに!。
●現在はボーリング技術が発達し地中奥深く千mも掘れば大体どこでも温泉は出る。こうして無理無理出した温泉の方が掛け流しかどうか以上に問題だと思う。温泉と同時に湯に溶けたガスまで汲み上げ、渋谷では温泉爆発事故が起きた。まさに有限の地下資源の乱掘である。これらの温泉はモーターで汲み上げる。
●私流の簡単な本物温泉の見分けは電気がない場所に源泉がある事である。電気が無ければモーターポンプが無く、温泉は自然湧出で何も手を加えないのだから。
●先日この記事の為、くろがね温泉に行ってきた。木の湯樋は銀色の保温材巻き塩ビ管に替った。その昔、小屋が満員の時、暖かい源泉の上にゴザ毛布を敷いてゴロ寝した。なのにその源泉は有毒ガスで立ち入り禁止になっていた。
●あの時死ななくて良かった。!
写真はくろがね小屋から鉄山を望む=岳温泉源泉がある。