震災後のマー君
▼ペット用品売り場でT先輩に出会った。「村田君、この頃犬猫の話題を書かないねぇ」「ハイ、【街こおりやま同人】に評価されないんです」「俺は読んでいて楽しいよ。同人は皆ペット飼って居ないんじゃないの」この会話で次はマー君の事を書こうと決めた。
▼3月11日の震災の後、私は朝5時には起き、マー君と一緒に熱海町内をくまなく回った。がけ崩れた、旧49線も歩いた。ひび割れた畑も行った。電車が不通で、ゆがんだ線路の上も歩いた。
▼3月28日重油補給のルートを確保するために東北本線に先駆け磐越西線が開通した。磐梯熱海を早朝出発するタンク列車の臨時ダイヤが組まれ、マー君と散歩しているとディーゼル機関車が10両編成のタンク貨物を引いて走る。2週間近くタンク列車が走る間に写真を撮る人がダンダン増えた。震災なのになんと平和な光景。
▼4月に入って我が旅館でも被災者受入れ。その中のEさんが毎朝マー君と散歩を始めた。しかも夕方も。Eさんから「散歩、有難うございます、マー君しあわせだねぇ」と声を掛ける人が居る、と私に報告が有った。マー君を私に預けた元飼い主は未だに自分の犬だと思っている。
▼マー君を連れて恒例の春先の銚子ヶ滝へ散歩。Eさんと二人の被災者小母さんとおにぎり弁当持って!。登山口で散歩綱を放され自由の身になり、とても嬉しそうなマー君。
▼被災高校生R君も夜に連れ出し散歩を始めた。その事を言うと「どうして判るんですか?」と彼は聞く。マー君はカウベルを着けていて自宅脇を通る時、シャンシャンと音がするのだ。
▼ある夜、R君が自宅の私にあわてて声を掛けてきた「マー君首輪とれたんです!」一度放されると自由の身のマー君は他人には捕まえられない。そもそも元飼い主は捕まえられなく私に預けたのだ。「マー君!」と私が呼ぶと「へい、ご主人様」と暗闇からシャンシャンと鈴の音ひびかせ、やって来る。そして御用!。R君は「へぇ」と感心する。「だから、飼い主なんだよ」と鼻高々。
▼Eさんが毎朝毎夕散歩が日課になって非常に助かる。しかし私の不安は最近運動不足になって肥ってきた事、マー君のリキミ・ポーズからひねり出されるうんちを四ヵ月以上見ていない事。
mi-mama
2011年9月10日
マー君は、一日3回も被災者さんのお散歩のお伴のボランティアをしていたのですね。飼い主ともども、感謝状ものですね。
take@福島
2011年9月13日
お散歩トリオがいなくなったとき(すでにいない?)
マー君の楽しみが減るようで心配です。
ご主人様、夕方と夜の散歩もお願いします。(マー君代理)