▼最近は喫煙に対する風向きも変わって来た。私は年に一度は地元旅館組合の研修旅行に出掛けているが、かつては列車の指定は黙って喫煙席、旅館では気遣いを考え年長者、若年者と部屋割りをした。ところが最近は列車指定席は禁煙、部屋割りも喫煙者、禁煙者と区分する様に変化してきた。
▼この様に禁煙者が喫煙者に遠慮しなくなる風潮がだんだん出てきた。しかし、当旅館でお客様の聞き込みアンケートの結果で見る限り喫煙者の禁煙者に対する気遣いはまだまだの様である。質問。『喫煙者の方は同室に禁煙者が居ても客室内で煙草は吸いましたか』との質問に喫煙全回答者が喫煙者は全員客室内で吸った。喫煙者が遠慮して室内で喫煙しなかった人は全然無かったからである。
▼少しずつ禁煙車両を増やした東北新幹線を手本にして、まずは当旅館では25室の客室のうち5室を禁煙客室として指定する事とした。
▼お客様には禁煙客室を希望するかどうかのみを聞く。禁煙客室希望者には優先的に禁煙客室を割り振る。(禁煙客室を使い切ったら申し訳ないが通常客室利用する)これを繰り返すと期間と共に禁煙客室が増えるだろう。
▼私が付き合う50〜60代の友人の多くがここ2〜3年の間にどんどん煙草をやめている。喫煙者の妻の肺がん発生リスクは吸わない人の2倍との報告も出ている。煙草を吸う人は肩身が狭いのも致し方ない時代になってきたのだ。
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