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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

きらくばなし「17号」==車社会からの脱却

▼前回は郡山市のIご夫妻が電車利用で当旅館に宿泊に来る事を書いた。私の義父はIさんとほぼ同年代の80代前半だが車を運転する為、電車バスには乗った事が無い。

▼義父は昭和30年には車を運転していたと言うからもう50年以上車を運転している。私の旅館に来る時は相変わらず車利用である。同居の息子にそろそろ運転免許返上を勧められるが止められない。バス電車を使う習慣が無いからである。

▼私は運転免許は持っているが郡山、磐梯熱海間を電車で移動し、市内はバス、徒歩の利用を心がけている。出来れば車は運転したくない。タクシーも乗らない。理由は運転がすきで無い。閉じられた車の中より街の中、駅の中の店の中の人間を観察するのが好き。乗り物に乗ったら乗客になり車窓からボーっと表を見るのが好き、一人だけでも地球温暖化防止に役に立てばと思うから。▼電車利用は時刻表に束縛される為、行動も当然計画的になる。ところが義父に
言わせるとこれらは全て移動の為の欠点になる。思った時に行動に移せない、乗車待ち時間が嫌である。大きい荷物も運べる。そしてどこに行くにも車となり、電車の時刻表を調べるのも嫌や、ポケットから小銭を出し切符を買うのも面倒になる。

▼車の運転が出来るうちはまだ良いが、義父は車の運転が出来なくなった時外出そのものが億劫になってしまう。一方、始めから車の運転をしなかったIさんは足とバスとで健康で結構自由に動き廻る。

▼これは現代版ウサギと亀。蟻とキリギリスに似ている。車の運転をする皆さんにも早くから電車バスを利用する事を勧めたい。
電車の運転席から

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