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「三谷幸喜のありふれた生活」の向こうを張って「きらくや社長の月並みな生活」を初めました。2008年1月からきらくに思いつきで始めました。どうぞご笑覧下さい。

きらくばなし「8号」==ドラマで見る旅館==

朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」を見ていますか?過去に旅館は細腕繁盛記はじめ何度もテレビドラマの舞台に取り上げられた。

▼ドラマの中で女将を目差す主人公と同僚客室係りのかかわり場面になったら母も目の色が変わった。母は私が小学校6年の時、旅館の仕事に入った。自分より古くから居る女中(その頃はそう呼称した)に嫌がらせのストライキされて困ったと聞いた。ドラマとダブって思い出したらしい。その頃は奉仕料と言って客室係りが頂くサービス料を係りを受持った人ごとに細かく分配していた。その制度を改めようとした母が先輩女中の抵抗に有った。その話のついでに昔の苦労話が次々と出てきた。

▼私の家内も嫁にきて旅館を手伝い始めた頃に古い客室係りにいじ
められた。すっかり忘れてしまっていた。なのに上手なドラマの作りで二人とも過去の自分に重ね合わせ思い出したようである。元々客室係りとは堅気の女性が単純に職住付きで賃金を得る一番良い手段であった。だからわけありの女性も多かったので、私たちは付合
いには苦労した。最近では多くの旅館が多くの女子高生を新卒採用している事を考えると旅館の地位も大きく向上したものである。

▼残念ながら私どもきらくやは昔の旅館「紅葉館」からサービス無しの旅館「きらくや」に変わってしまったので「客室係り」は居ない。その分チップなど余計な気遣いが無い事を宿泊客には喜んで頂いている。

▼その母ももう七回りの干支で84歳も過ぎたが健康そのもので旅館の中に住込んでいる。早朝などは顔なじみのお客様と大浴場で会話を楽しんでいる。好きな時に自由に入浴できる事は科学的根拠は無いが健康に良い事は間違いない。
木の貸切風呂

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